米国のシェールブームがピークに達する兆し、大型油井の消滅が進む

2023年3月8日 | THE WALL STREET JOURNAL

米国を世界一の石油産出国に押し上げた、石油ブームの勢いが鈍化している。
シェールの成長率はピークに近づきつつあり、米国内で最も活発な油田であるパーミアン盆地でも、採掘会社が見つけられる大量の油が減少している。
かつて最も生産量が多かったシェールの最大かつ最高品質の油田からの原油生産量の減少は、世界の石油市場にも影響を与えており、石油業界では、在庫が制約されることで、投資を呼び込むために、より高い原油価格が必要となるより低品質の油田を開拓せざるを得ないことが予想される。
パーミアン盆地のデラウェア州の部分の上位10%の油井からの原油生産量は、2017年の上位の油井と比較して、平均で15%減少した。このような最近の油井の生産性の劣化は、業界の成長の道筋に対する経営者や投資家の懸念を煽り、各社が今年合併を検討するきっかけとなっている。

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